初心者&中高年のフラメンコ教室ダンサフラメンカ
中高年のぎふフラメンコ舞踊団
所在地:岐阜のセントラルパーク金公園側岐阜市八幡町33
でんわ:090‐5629‐9101
☆岐阜市芸術文化協会会員
2024年11月04日更新
【本当は日本人には分かりやすいフラメンコのリズム】
ダンスのリズムは難しいと思われがちですね。
リズムは普段使う言葉と関係があります。
「だったら、スペイン語は分からないよ」という声が聞こえてきます。
実はスペイン語は日本語との共通点が多い言葉です‼
1.母音はa e i u o(アエイウオと読みます)の5つ。単語のほとんどはローマ字読みで読めるし、発音できます(カタカナにしやすいです)。
2.日本語同様に主語は省略します。
3.日本語同様に分かっていることは省略します。
4.日本語同様に語順がフレキシブルに変更できます。
この共通点。特に「1.」は重要です。
これはスペイン語は日本人にとって話しやすいということになります。つまり、私たち日本人にとって、リズムを取りやすいということです。
つまり、フラメンコは私たちには踊りやすいダンスということですね。
実際、フラメンコが日本に紹介されて半世紀を超えますが、「本国スペイン以上に、フラメンコを趣味にする人が多い」とか「本国スペインについでフラメンコを演じる人が多い」とか言われる理由は、フラメンコが魅力的なダンスであるのはもちろんですが、私たち日本人にとっては踊りやすい(リズムが取りやすい)ダンスであることが大きなポイントです。
【フラメンコの2つのスタイル】
フラメンコだけでなく、アルゼンチンタンゴやベリーダンス、サルサや社交ダンスなどなどダンスは色々あります。
そして、多くのダンスにはプロが踊るショーダンスと、趣味で楽しむダンスとがあります。
テレビをはじめ、多くのメディアで紹介されるているのは劇場などで披露されるものや、ステージのあるレストランで披露されるショーダンスです。
ショーダンスは商業的に行われるので、当然ながら、高度なテクニック(つまりすごく難しい)で観客を魅了するパフォーマンスに満ちています。
一方、趣味として楽しむスタイルをここでは「ペーニャ・フラメンカ」と呼びましょう。
フラメンコ愛好家の集まり。多くの場合は会員制で定期的に会員が集まって踊り、歌い、ギターを弾いてみんなでフィエスタを楽しみます。
ここではタンゴ(フラメンコのタンゴ)やブレリアスを楽します。これにショー要素をプラスしてアマチュアながら難易度の高いダンスを披露することもあります。
私たち、ダンサフラメンカでは入門でフラメンコ特有の動きと、気軽に踊れる振り付けを学び、ペーニャ・フラメンカの愛好家が楽しく踊るスタイルを初級クラスで身に付けていきます。初級クラスではショー要素のあるフラメンコダンスのバリエーションももちろん学んでいくので、より楽しくフラメンコに取り組めるし、日常生活に彩りを与えてくれ人生を豊かにしてくれます。
【フラメンコの成立】
フラメンコはカンテ(フラメンコの歌)として生まれ、のちにギターとバイレ(ダンス)が加わりました。ヒターノ(ロマ=ジプシー)と呼ばれる人々がその発生と普及に大きな役割を果たしましたが、この芸術にはユダヤ、アラブ、昔のスペイン中部カスティージャ地方やアンダルシア地方の古い音楽の痕跡も存在しています。
北インド起源のロマ族(ジプシーまたはヒターノのこと)がスペインに到達した時期は、15世紀ごろのスペイン国内でのアラブ人の降伏やユダヤ人が追放されつつあった時期と一致します。その後、追放されたアラブやユダヤの人々は祖先は異なりますが同じように不安定な立場のロマ族と合流してある種の社会階級が形成されました。
この社会階級の中でフラメンコの原型といったものがつくられていき、18世紀の終わりには表舞台に現れ始め、「ジプシーの芸能」から「フラメンコ」と呼ばれるように変化していったのです。
フラメンコの歌は家族や一族の集まりの場で彼ら自身の悲しみや喜びを表すために歌われていました。
それは優れた歌い手こそが心の最も奥深いところから伝えることが出来る深い感情です。偽ることなく内から出てくるものでなければならないのです。
19世紀後半、この歌はカディスやセビージャ、へレスといった都市の劇場やショーレストランで聞かれるようになり、このショー化にあわせる形で、ギターやダンスが伴うようになりました。
この時期に伴われるようになったダンスは初期のジプシー的なものから様々な要素を取り込みながら変化していき、グラン・アントニオやカルメン・アマジャといった優れたダンサーの出現を経て今日の私たちが親しむフラメンコダンスへと発展していきました。
フラメンコダンスはかかとを打ち鳴らし、手拍子やカホンを伴い、ギターと歌の伴奏で踊られ、「オレー!」「バモス」「アッサー」「ビバ ラ グラシア」などのステージを盛り上げる掛け声が欠かせません。
基本的には特徴的な手指の動きで踊りますが、時にはカスタネットや扇子、杖といった小道具を用いることもあります。
フラメンコダンスは伝統芸能でありながら、個性を大切にする特徴から前人の模倣や保存を好まないこともあり、常に変化し進化し続けています。1960年代には歌手カマロンやギター奏者パコ・デ・ルシアがパイオニアとなり、フラメンコの新たな道が開かれました。
この2人のアーティストは新しい方法を取り入れ、フラメンコの芸術としてのレベルを高め、世界中へフラメンコ芸術を広めていきました。
現在では従来のフラメンコ曲で踊る「プーロ(純粋)」とクラシックやアルゼンチンタンゴ、はてはヒップホップやジャズなどの音楽で踊る「モデルノ(現代風)」といったスタイルが確立され、さらなる発展を続けています。また、世界無形文化遺産として登録され11月16日は世界フラメンコデーとされています。