初心者&中高年のフラメンコ教室ダンサフラメンカ
中高年のぎふフラメンコ舞踊団
所在地:岐阜のセントラルパーク金公園側岐阜市八幡町33
でんわ:090‐5629‐9101
☆岐阜市芸術文化協会会員
2024年09月02日更新
【フラメンコ曲の解説】
「フラメンコ」というと皆さんはどんな音楽を連想するのでしょうか?
華やかな衣装やカスタネット、フラメンコギターを連想するもののフラメンコ音楽そのものはイメージしにくいかもしれません。
「フラメンコ」というのは実はスペイン南部アンダルシア地方でジプシーを主体として表現される音楽芸能全体を指す呼称です。
フラメンコ音楽という大枠の中にセビジャーナス、タンゴ、アレグリアス、ソレアなどの様々な曲種があります。
あるものは明るく喜びを表現するのに適しているし、あるものは哀愁漂う旋律で悲しみを表現するのに向いています。
日本では伝統的にセビジャーナスやタンゴあるいはルンバという曲種からダンスを習い始めます。
基本の曲種というものが決まっているわけではありませんが、この3つの曲種はダンス初心者が取り組みやすいという特徴があるので、これらの曲種から取り組むことになります。
このページではそんなフラメンコの各曲種を簡単に説明していますので、予備知識として頭の片隅いれておくとフラメンコの理解のキッカケになるかと思います。.
どの曲がフラメンコの基本曲なのかというのは難しい質問です。入門で習うセビジャーナスはフラメンコの動きを多く含んでいて繰り返しが多いからムーブの基本とは言えるかもしれませんが、振り付けの構成パターンやスペインで踊られるシチュエーションを考えると、他の曲種とは全く共通点がないから、その点では基本とは言えない。
異論や反論はあると思いますが、「タンゴ・フラメンコ」と「ブレリアス」をフラメンコの基本曲と考えておくと振り付けの応用がしやすく、理解しやすいと思います。
「じゃ、なんでセビジャーナスを最初に教えるの?」
まず、洋舞の基本を身に付けやすい、最初にフラメンコを日本で教え始めた人のやり方を踏襲している、繰り返しが多くて覚えやすい、当時の日本人にはフォークダンスっぽいセビジャーナスはとっつきやすかった等が理由かと思います(;^_^A)
フラメンコに興味を持ったあなた。一度読んでみてください。ンコに興味を持ったあなた。ぜひ、読んでみてください。
☆セビジャーナス☆
スペイン南部セビリアで生まれた曲。
ドン・キホーテで有名なラ・マンチャ地方の「セギディージャ」が南部に伝わって、フラメンコ化した音楽とされます。
スペイン南部の春祭りフェリアやロシオ巡礼祭の途次で、華やかに踊られるペアダンス。男女ペアまたは女性同士のペアで踊ります。
日本のフラメンコアーティストの一部には「セビジャーナスはフラメンコではない」と否定する向きもありますが、身体の使い方や手指の動かし方、そして衣装を見てフラメンコでないというのは無理があります。事実、スペインでは「アフラメンカド=フラメンコ化した曲」とされ、フラメンコに分類されます。
◇リズムパターン:3拍子6拍が1コンパス※コンパスはフラメンコ用語で音楽上の一単位。演奏・歌唱・舞踊はすべてコンパスにのっとって演じられます。
◇キー:長調、短調、スパニッシュスケール(フリギア)など、様々な調で演奏されます。
☆タンゴ☆
スペイン南部カディスで生まれた曲。
2拍子であること以外に「コンチネンタルタンゴ」や「アルゼンチンタンゴ」とは共通性を持たないフラメンコのタンゴ。
本場ではホームパーティーなどでも気軽に歌い踊られます。ショーステージでは「フェステーラ」や「ルンベーラ」と呼ばれるアーティストが歌と踊りのパフォーマンスを魅せてくれます。
日本人にもとっつきやすいリズムで人気があり、ダンサフラメンカでは入門者にはこの曲をはじめに教えます。
◇類似曲種:ティエントス、振り付けの構成パターンや使うステップも共通します。
◇リズムパターン:2拍子8拍が1コンパス
◇キー:基本はスパニッシュスケールでラが主音です。
☆ソレア・ポル・ブレリアス☆
スペイン音階の人気曲。
言葉の意味は「ブレリアス風ソレア」であり、フラメンコらしい、あるいはジプシーらしい曲調です。
本来、ソレア、ブレリアスという独立した曲の良いところがうまく組み合わさった3拍子の力強い曲です。
◇類似曲種:ソレア、カーニャ、バンベラ、ブレリアスです。振り付けの構成パターンや使うステップも共通します。
◇リズムパターン:12拍1コンパス
◇キー:スパニッシュスケール。ミまたはラを主音として半音階を多用して演奏されます。
※ブレリアス・ポル・ソレア(ブレリアス風ソレア)と呼ばれることもあります。
※同系統の曲種としてカンティーニャス、カラコレス、ロメラ、ミラブラ、コルドバ風アレグリアスなどがあります。
☆アレグリアス☆
スペイン南部カディスで生まれた曲。
3拍子の明るく華やかな曲です。言葉の意味は「喜び」であり、喜びを表現したいときに踊ります。
女性舞踊とともに発展した曲で、明るい調子で始まり、途中に暗く転調した「シレンシオ=静寂」と呼ばれるパートが入ります。
そして再び明るく盛り上がっていきます。この構成のためドラマチックな印象を与えることが出来る人気の曲種です。
◇類似曲種:カンティーニャス、カラコレス、ロメラ、ミラブラです。振り付けの構成パターンや使うステップも共通します。
◇リズムパターン:12拍1コンパス
◇キー:長調。特にミまたはドを主音として明るく華やかに演奏されます。
※同系統の曲種としてカンティーニャス、カラコレス、ロメラ、ミラブラ、コルドバ風アレグリアスなどがあります。
☆ファンダンゴス デ ウェルバ☆
名前の通り、ウェルバ地方を中心に発展した曲のスタイル。
ファンダンゴというのは3拍子のリズムパターンを指しますが、南ヨーロッパで広がっている民族的な音楽リズムのことです。
このリズムを取り入れた著名なクラシック曲として知られているのが「ボレロ」です。
日本では初級レベルで学ぶことが多い曲です。歌詞の内容はお国自慢的なものが多いですね。
◇類似曲種:ソレア、カーニャ、バンベラ、ブレリアスです。振り付けの構成パターンは類似してますが、あまり複雑なステップは使わないことが多いです。
◇リズムパターン:6拍1コンパス、12泊1コンパスで取る場合も多い。
◇キー:スパニッシュスケール。ミまたはラを主音として半音階を多用して演奏されます。
☆タンゴ・デ・マラガ☆
☆ガロティン☆
☆タラント☆
☆ファルーカ☆
これら4種類の曲種は先に紹介したタンゴやティエントスと同様のリズムパターと振り付けの構成パターンを取ります。異なるのはそれぞれの演奏キーです。それ
◇リズムパターン:2拍子8拍1コンパス。
◇キー:タンゴ・デ・マラガはAmの演歌みたいな短調、ガロティンはGの明るい長調、タラントは不協和音を多用するスパニッシュスケール
ファルーカはAmの短調でタンゴ・デ・マラガと似ています。
☆グアヒーラ☆
☆ペテネラ
これら2種類の曲種は先に紹介したソレア・ポル・ブレリアスやアレグリアスと同様のリズムパターと振り付けの構成パターンを取ります。異なるのはそれぞれの演奏キーです。ただし、ノリがちょっと違う。ダウンビート気味で日本人には分かりやすいノリです。それ
◇リズムパターン:12拍1コンパス。
◇キー:グアヒーラはAの長調で明るい曲、ガロティンはGの明るい長調、ペテネラはスパニッシュスケールで暗い曲調。